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Software engineer note

キーボードと液晶画面のメンテナンス

四六時中ThinkPadを使っていると、キーボードの隙間にたくさんホコリがたまってきます。 キーボードのメンテナンスについてどうすればいいか試行錯誤してきた中で、ある程度の知見が溜まってきたので公開することにします。 おそらく他のノートパソコンやデスクトップを使っている人でも役に立つのではないでしょうか。

試してみた方法

まずキーボードを全部分解して洗う方法をやってみると、たしかに表面はきれいになって気持ちいいのですが、隙間に入り込んだ汚れやホコリはとれません。 その上、分解すると壊れるリスクがあります。実際、いくつかのキーボードを壊してきました。 とくにノートパソコンのキーボードは壊れやすいですし、部品の入手性もあまりよくないのでお勧めできません。

修理した際などメーカーでは専用の空気を飛ばす機械でホコリを飛ばしているようです。これは傷をつけずにメンテナンスする方法としては最善だと思いますが、そもそも一般家庭にはこのような機械はありません。 市販されているスプレータイプのエアーダスターを試してみたところ、悪くはないのですが、空気を吹き付けてホコリを飛ばすため、部屋の中に汚れが飛びちってしまいます。おそらく多くの方は、ほとんどノートパソコンの内部の掃除をしていないと思いますのでとんでもない謎の物体がでてくることでしょう。ですからベランダや庭で吹き付けないとダメですし、かなり面倒くさい事態になります。最後の手段としては使えますが、可燃性があるものを電子部品に吹き付けるのは抵抗があるので別の方法を考えなければいけないと思います。

キーボードの上にカバーをつけてそもそもキーボードを汚さないようにする商品も市販されていますが、ThinkPadのキーボードの打感が悪くなりますし、プログラミングの仕事で使うのは厳しいという印象です。また、キーボード以外のメンテナンスについてはカバーでは解決しません。

発想を変える

吹き付けるのがダメならば吸い込めばいいのではないか。 そうすればホコリは部屋に飛び散らないし、ベランダや庭で掃除しなくていいので週に一度くらいメンテナンスできるはずです。 数年に一度しか掃除しないから問題になるのだと思います。

家庭にあるもので吸い込むものといえば掃除機です。掃除機でキーボードを吸い込んでメンテナンスしてみると新たな問題が発生しました。 掃除機の吸引力が強すぎてたまにキーボードのキーを吸い込んでしまうのです。Aのキーだけもげて掃除機に吸い込まれていきました。 掃除機の吸引力を弱にすると吸い込むリスクは減りますが、隙間の汚れを吸い込むには物足りなくなります。 Aのキーを救出するために掃除機のダストパックの中からAのキーを取り出すはめになり、もう二度とこの方法はやらないという気持ちになります。 キーボードや卓上専用の掃除機も市販されていますが、吸引力が足りないのでいまいちです。

100円ショップで解決

ふと100円ショップのダイソーによってみると掃除機ノズル(細部用)という商品を見つけてしまったので、どうせ失敗しても100円だしと思って試してみるとこれがかなり良い。

ThinkPadを掃除しているところ

キーボードをこのような感じで掃除します。1キーボードの隙間まできれいにしてくれますし、キーを吸い込むリスクもありません。CPUの排熱ファンも掃除していない人はかなり汚れているので掃除機で吸い込むことをお勧めします。 これはいいと思って他の電化製品にも試してみたところ効果は抜群でした。

掃除する前の画像

これは電子ピアノのスピーカーにたまった30年ものの汚れです。 これが以下のようにきれいになります。

掃除した後の画像

掃除できなかった電化製品の隙間という隙間を掃除できます。テレビやモニターもよく見てみると小さな隙間があり、それらにたまったホコリを一網打尽にできます。電子ピアノの鍵盤も掃除しました。

電子ピアノを掃除する

この方法で毎週メンテナンスしたキーボードはエアーダスターで吹き付ける必要がなくなるでしょう。2 エアーダスターで掃除するより手間もかからないので部屋の掃除のついでにメンテナンスすることができます。 掃除機ノズル(細部用)は国産の掃除機ならどれでも合うと書いてありましたが、私の自宅の掃除機には合わなかったので継手パイプ(AIWA SOJ-A5019)をつけています。継手パイプも100円くらいで手に入るので失敗しても合計200円の遊びです。 気になった方はぜひお試しください。

液晶画面のメンテナンス

液晶画面は東レのトレシー3で毎日画面を拭いています。液晶画面を傷つけずに油汚れなどを取り除いてくれるのでお勧めです。 ウエットティッシュやティッシュペーパーなどで液晶画面を拭くと傷がつくのでおすすめできません。 専用のペーパーも買ってみたものの、しばらくすると干からびてしまうので効果は疑問です。 トレシーならカメラのレンズやスマートフォンの画面4、メガネにも使えてさらに以下のように洗濯できるので環境にも良いです。液晶画面の汚れがひどい場合でもトレシーを少し水をつけて拭いてあげるとほどんど問題ないと思います。

トレシーを洗濯している画像

洗面器5などにぬるま湯をはり、食器用の中性洗剤を数滴入れます。 5分くらいつけおきした後、もみ洗いをしてあげると大抵の油汚れはとれます。 しっかり何回も水ですすいで軽く水気をとったら(絞ってはいけない)、洗濯ネットに入れ洗濯機で脱水して部屋干しすれば完了です。 これで何回でも再利用できるので環境にいいですし、500円くらいで入手できるので試してみる価値はあると思います。


  1. 画像では電源をいれたまま掃除してしまっていますが、電源をオフにして掃除したほうがよいでしょう。 ↩︎

  2. キーボードの表面についてはウェットティッシュなどでメンテナンスしています。 ↩︎

  3. しょっちゅう洗濯するのが面倒なので30cmの大きめのものを使っています。 ↩︎

  4. スマートフォンの画面も毎日拭くので液晶画面を保護するフィルムは貼っていません。傷がつきにくい素材で作られているのでそのまま使っても気になるような傷は今の所ついていないような気がしています。 ↩︎

  5. ちなみにこれは洗面器ではなく業務用のホテルパン1/6です。洗面器より小さく長時間つけ置きする場合などに洗面所に置いておいても邪魔にならないのでお勧めです。飲食用には使っていませんし飲食店も営んでいないのであしからず。 ↩︎

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